周りのもやが自然に晴れていくのは許せない。
もやは自分の力で晴らさないと気がすまないのだ。
独りでに晴れるもやは悪魔だ。口紅を塗った悪魔だ。
もやを晴らしていることを意識していないと不安だ。
勝手にもやが晴れていくと吐きそうになるくらいだ。
蒸し暑い日、大女に追いかけられて抱擁されるくらいの気持ち悪さと恐ろしさ。
大女はいないのであって、もやは自分で晴らしているという意識を持ち続けたいものだと思いますね。
ねえ。

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